tonariのtonariの使い方:シーズン2

tonariあれば憂なし!進化したチーム事情 2023

「2人目を産む決心をしたのは、tonariがあったから!」

男の子2人のママで葉山に住む同僚のアリスンがイタズラっぽい笑顔で語ります。実際には他の理由もあると思いますが、葉山の家から徒歩5分圏内に「Moshimo」があること、そこが東京の本拠地である「Straylight」にtonariでつながっていることは、アリスンの生活に大きな変化をもたらしました。仕事と家庭の両方を楽しみながら社会貢献ができる自信が持てたと言います。

離れた場所にいても同じ場所にいるかのようにコラボレーションを可能にして人生に柔軟性を持たせたい、離れていても自然に人間関係を築けるような環境を作りたい、そんな思いでtonariを作っています。

床から天井までの大きさのスクリーンで常時接続することで、離れた2つの空間をつなぎ、まるで同じ空間にいるかのように一緒に過ごすことができる、空間拡張テック「tonari」。アリスンが産休から徐々に復帰する中、東京の私たちもtonariを通じて一緒に赤ちゃんの成長を見ることができました。こちらはアリスンの息子、アキちゃん。11ヶ月になり「バイバイ」とか「頭ポンポン」など、新しいことがたくさんできるようになりました。私たちはスタートアップ企業として、製品を常に活用すること、製品を使って理想の働き方を追求することを全員で大切にしています。そういう意味では、アリスンの体験談はチームの働き方や生き方の一例にしか過ぎませんが、離れた場所にいても同じ場所にいるかのようにコラボレーションを可能にして人生に柔軟性を持たせたい、離れていても自然に人間関係を築けるような環境を作りたい、そんな思いでtonariを作っています。

以前も、異なる拠点のメンバーがどのように初代モデルのtonariを使って一緒に働いているか、というブログを書きました。2年が経ち、チームの人数や状況も変わり、私たちも改めて働き方を見つめ直すようになりました。コロナ収束後の働き方として「ハイブリッドワーク」が当たり前となった今、ちょっとヘンテコではありますが、一番のtonariユーザーである私たちのチームがどのように働いているのかをお伝えしたいと思います。近い将来に可能となる「生き方や働き方」を想像しながら読んでいただくと面白いかもしれません。

物理的に異なる拠点が常につながっているように感じさせるために”tonari”は核となる役割を果たしていてます。

2年前までのtonariメンバーは東京に11人。それが今では22人、コアメンバーに加えてフリーランスの協力メンバーもいます。拠点は7ヶ所に増え、うち4ヶ所はtonariでつながっています。本拠点は東京代々木にあるStraylight、その近所にある研究開発スペースのAnnex、チェコにあるPrague Studio、そして葉山のMoshimo。この物理的に異なる拠点が常につながっているように感じさせるために”tonari”は核となる役割を果たしていてます。

tonariでつながった4つのオフィスイメージ ー 青いフレームが設置されたtonari

2021年夏のパンデミック禍、アリスン、リョウ、そしてタージは自然も多く子供達が遊び回れる葉山に長期滞在することを決め、「Moshimo」を創設しました。オフィスでありながら、家族や地元コミュニティの成長をサポートできる場所です。ポップアップやカフェの利用ができるスペースとして、昼間はtonariと地元の友人のためのワークスペースを、早朝・夕方・週末にはヨガクラス・アート展示・近所の子供たちのワークショップなどの様々なアクティビティを展開しています。

左:葉山のMoshimo / 右:東京のStraylight

今ではマティエは毎日、開設したPrague Studioに通勤し、日本時間の午後には東京のAnnexにいるチームと会うことができます。いつでも意思の疎通ができるので垣根が低くなり、マティエと本当に一緒にいるかのような環境で仕事ができるようになりました。

プラハで働いていたエンジニアのマティエも、2021年に日本に移住する予定でしたが、家族の事情により難しくなりました。そこで今後の発展を見据えて、彼のいるプラハに新しいtonariスペースを作ることにしました。今ではマティエは毎日、開設したPrague Studioに通勤し、日本時間の午後には東京のAnnexにいるチームと会うことができます。いつでも意思の疎通ができるので垣根が低くなり、マティエと本当に一緒にいるかのような環境で仕事ができるようになりました。

左:東京のAnnex / 右:チェコのPrague Studio

マティエと同様に、エンジニアのパブロはスペインのマドリードに住みながら、小型のtonari(実験的に使用中)で東京のAnnexと接続しています。カスタマーサクセスを担当するメグは、「Annexに行くとマティエとパブロが同じ部屋にいる…!SFのシーンみたいだけどこれが自然と私たちの日常になっているのが面白いと語っています。

左:東京のStraylight / 右:東京のAnnex

財務総務全般を率いるシロウ、「日本のテレビドラマで、『故郷に帰らなければならない』と言って悲しくも東京での仕事や生活を諦めるお決まりのパターンがあったりする。でもtonariがある今、パブロとマティエは自分たちの故郷に戻って、チームはほとんど何も変わらず運営できるよね」と言って、改めてtonariの役割を思い出させてくれました。

東京で働く日も多いながら、早く帰宅したい日や、子供の学校のイベントに参加したい日は家が近い葉山で仕事をする、という柔軟なワークスタイルを実現しています。デスクワークが多い日はどちら側にいても同じ空間にいるかのように自然な会話ができるので、問題はありません。

場所や設備などを考え抜けば、tonariを活用して離れたチームとの関係がグッと近づくことがわかったので、より良い働き方とライフスタイルの柔軟性や可能性について積極的に探求しています。

例えばエンジニアリングチームは日本とヨーロッパに分かれているので、日本の夕方とヨーロッパの朝にtonari越しで過ごす時間を設け、新しい課題について話し合ったり、作業はもちろん雑談ができる環境を大切にしています。

リョウは開発で東京で働く日も多いながら、早く帰宅したい日や、子供の学校のイベントに参加したい日は家が近い葉山で仕事をする、という柔軟なワークスタイルを実現しています。デスクワークが多い日はどちら側にいても同じ空間にいるかのように自然な会話ができるので、問題はありません。

葉山に住むアリスンとアオイは、東京のメンバーと離れていても作業の内容はもちろん、同じ空気感やモチベーションでプロジェクトに取り組めます。例えば、大阪のお客様のオフィスで行うローンチイベントに向けた事前打ち合わせも東京と葉山でこんな風に行っています。

「様々な働き方がある今でも、多くの会社員は会社か自宅で働く選択肢しかない。でも、仕事の選択肢が豊富にある都会の会社が近所にもサテライトオフィスを持っていたら、郊外に住む子育てママのスキルも活かせるのにと思います。」

アオイがtonariに参加したいと強く思ったきっかけは、tonariのような「新しいテクノロジー」は新しい仕事の機会を作れるということに魅力を感じたから。例えば、彼女が住む葉山は子育てに最適の街。引っ越しや長時間の通勤をすることなく、福祉施設や保育園、カフェ以外での仕事に就ける子育てママはあまり多くないと言います。

また、葉山育ちで今は東京に住む総務チームのアヤコも、tonariのようなソリューションが地方活性化につながるのではと考えています。「様々な働き方がある今でも、多くの会社員は会社か自宅で働く選択肢しかない。でも、仕事の選択肢が豊富にある都会の会社が近所にもサテライトオフィスを持っていたら、郊外に住む子育てママのスキルも活かせるのにと思います。実際、葉山や戸塚といった郊外に住む多くの高学歴で経験豊富な主婦の友人は、通勤と居住の条件に阻まれて、良い仕事の機会に恵まれない状況にあります」

tonariのハッピーアワー。アオイの2人の子供と旦那さんがMoshimoへ立ち寄り、東京のメンバーと時間を過ごしました。

総務省が行っている調査によると、子育て世代のパパ・ママの通勤時間の平均は片道約1時間。往復に2時間かかるとすれば、子供たちと過ごす時間は1日わずか2〜3時間ほどしかありません。tonariはこの問題を解決するのに役立つと考えるアオイは、「子供たちの成長は本当に早いです。でもtonariのおかげで子供の成長を見届けながら、しっかり仕事をすることもできるのが嬉しい」と言います。

遅延・フレームレート・音質の3つはリアルを再現するのに本当に重要なディテール。フラストレーションを感じることなくあたかも傍にいるかのような感覚、そしてリアルタイムで感情を共有することなどが、信頼関係や絆の構築につながります。

tonariは、通常のビデオ会議システムと違い、等身大で一日中つながっているので、より自然な形で一緒に過ごすことができます。アリスンの長男が葉山のMoshimoに来た際、メンテナンス中のtonariにStraylightが映っていなかったので「みんなどこにいっちゃたの?!」と何も映っていないスクリーンを見ながら尋ねたというほど、tonariは日常に組み込まれています。

tonariならではの体験として挙げたいのが、偶発的なやり取りです。オフィスではスクリーンを挟んで、常に笑い声や「ちょっといい?」という声がけが絶えません。一緒に冗談を交わしたり、一緒にお客さんに会えたり成功を喜んだり、サポートしたり。下の動画はメグのミニ誕生会の様子です。

チェコのマティエは、「Prague Studio/Annexに通うようになってから、チームとのコミュニケーションのスタイルがかなり変わりました。ブライアンと映画について話したり、イクミ(ブライアンのパートナー)の様子を尋ねたりすることもあるよ」と言います。

「遅延・フレームレート・音質の3つはリアルを再現するのに本当に重要なディテール」とエンジニアのパブロは強調します。フラストレーションを感じることなくあたかも傍にいるかのような感覚、そしてリアルタイムで感情を共有することなどが、信頼関係や絆の構築につながります。

普段はStraylightとAnnexで設計などを行なっているアダムは「通常、離れたメンバーとは1 on 1とかキャッチアップのために特定の時間を設定する必要があるけれど、『行けば会える』って感覚でマティエと話せるのは良いよね」と語ります。例えばマティエとタージが、国をまたいで偶然お揃いの靴下を履いていて笑ってしまったり、ブライアンのキーボードの打鍵音が変わったのに気づいたパブロが「改造したの?」と反応したり。こんな日常の小話から赤ちゃんが生まれた時のような人生の一大報告まで、tonariはいつも私たちの絆作りに関わっています。

また、東京のStraylightと葉山のMoshimo間のコミュニティもtonariを通して育んできました。先日は、英語の本を見つけるのが難しい葉山に向けて本の交換会を行いました。ビーンバッグチェアやクッションを置いてリラックスしながら、「この本の読みどころはここ」というプレゼンをしたり、欲しい人が複数人いた時は、ジャンケンで誰に渡すかを決めたりして楽しみました。

tonariがなければ、同じような人間関係を築くことはできなかったでしょう。これからグローバル企業に成長していく中で、自分達にとっても必要なテクノロジーだと実感しています。

ここ数年でtonariは私たちの働き方や住む場所を柔軟にし、新しい機会を作り出しました。tonariがなければ、同じような人間関係を築くことはできなかったでしょう。これからグローバル企業に成長していく中で、自分達にとっても必要なテクノロジーだと実感しています。

もちろん、事業や組織が成長していく中で課題はたくさんあります。例えば、スペースの制限からパブロは壁に投影できずモニターで代用というセットアップのままです。

今のtonariは、開放的なスペースで高品質の音声を維持するのは難しいため、音質の向上に取り組んでいます。ビームフォーミング式マイクロホンアレイやAIを活用したノイズリダクションといったハードウェアやソフトウェアの様々なアプローチを検討し、製品の改善に向けて積極的に開発しています。

一方で全体的に、tonariは自然で柔軟な働き方を提供し、私たちが選んだ価値観を守り推し進めるための重要な役割を果たしています。また、tonariを導入いただいた企業が同様の利点を得ていることにもとても気持ちが高まります。

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