こんにちは、tonariのアリスンです🙋🏼♀️ パートナーシップ、ユーザーサポートとリサーチを担当しています!
tonariでは11名のチームで、社名と同じtonariという製品を製造しています。離れた拠点をまるで同じ部屋にいるかのように、つなげることができる新しいリモートコミュニケーション・サービスです。この記事では、tonariがどうtonariを自社で使っているのかご紹介します!
実は、今回の記事はタスク管理アプリ「Notion」のブログ”How Notion uses Notion”からインスピレーションを受けて書きました。ワークスタイルはもちろん、会社のことや今のチームができるまでの経緯を、写真付きでご紹介します。
創業時にタイムスリップ
遡ること4年、2017年の夏、タージと川口がたくさんの友人の力を借り、最初の技術デモを制作したことを皮切りにtonariが誕生しました。当時のオフィスは代々木公園前にある、クリエイターが集うハッカースペース、Straylightの一角でした。
その後、最初に頂いた助成金をベースに、新たなチームメンバーを雇用し(後尾、アリスン、ジェイク、アルバロ)、本格的な製品開発を開始しました。開発を進めていくこと約1年、試作品を完成させるために、もう1つ遠方にスペースが必要になりました。当時、タージは友人と東京から70kmほど離れた葉山にある古民家でシェアハウス生活を送っていたので、その古民家と繋げることになりました。
ラッキーなことにこの古民家は山も海も近い好立地で、夏はビーチで泳いだり、徒歩1分の海の家でビールを飲みながらライブ演奏を楽しむことも出来ました。そのため、東京在住のメンバーも、苦に感じることなく日帰りや宿泊を伴う出張を繰り返しながら、開発、ユーザーテスト、デモ試作に励みました。😎
どんどん拠点をつなげて
2019年、さらにチームメンバー(ブライアン、アンドレア、アダム、ズッカ)が増えました。2020年には、代々木のオフィスStraylightが手狭になったため、5分程離れた場所に「annex(別館)」をオープン、在庫の保管と開発チームが製造をおもいっきりできるスペースを作りました。
しかし同年の3月、緊急事態宣言が発令され、ステイホームの生活を余儀なくされました。東京の狭いアパートにこもっての在宅勤務はなにかとストレスも多く、一部の社員は葉山の古民家でワーケーション(ワークとバケーションを組み合わせた造語)を始めました。短期滞在の予定が、この状況が長引くことがわかるにつれ、子どもがいる社員は外遊びができる環境をもとめて、本格的に葉山に移住していきました。また、東京に残ったメンバーも緑が多い代々木公園の近くに引っ越していきました。
緊急事態宣言が解かれ、オフィス勤務が再開されると、自然と葉山と代々木のオフィス間で毎日tonariを使用する様なワークスタイルに変わっていました!ソーシャルディスタンスが保ちながら毎日顔を合わせて、全員好きな場所で暮らし、働いています。
最初は1つのオフィスでしたが…
tonariで2拠点がつながり…
現在は3拠点、こんな感じです!
「代々木のオフィス(Straylight)」を中心に、「annex(別館)」と「葉山オフィス」がtonariでつながっています。
tonariのtonariの使い方
自社製品を自社内で使ってみることをドッグフーディングと言ったりしますが、私たちは会社の成長とライフスタイルの変化に伴い、自然とtonariを活用しはじめました。ここからは、毎日使っていく上で気づいた事や、おもしろい裏話をご紹介します。
同じ空間だから常にシンクロ
葉山と代々木は「いつも空間を共有」しているので、前後の文脈なしに話を振ったり、カジュアルな情報交換を思い立った時にできます。空気や人の機嫌を感じ取ったり、周りで起こっている打ち合わせにアンテナを張ったり、急に呼ばれて会話に巻き込まれたり、巻き込んだり・・・日常茶飯事です。
例えば、代々木オフィスで相澤と川口が施工について打ち合わせをしている時、私は葉山から自分の作業を進めつつ会話に耳を傾けています。そして、必要に応じて質問に答えたり、会話に参加したりします。この些細なやりとりの積み重ねが、確認作業の手間と時間をグッと軽減します。
また、代々木側でジェイクとズッカが音楽をかけてビールを開けたら、葉山にいるタージと後尾も仕事を片付けて合流します。
言い換えると、私たちは空間を共有することで無意識にシンクロしているのです。今では「tonariを使っている」とういう感覚はなく「同じオフィスにいる」という感じです。
相手の隙を見てサッと確認
画面が等身大なのでボディランゲージ等、非言語のサインを読み取り瞬時に判断できます。
例えば、話しかけるタイミング。和田が立ってストレッチをした時は、仕事が落ち着いたサインなので、すかさず「この日本語のメール手伝って!」とか「この件、どう思う?」と質問します。
チャットやメールの返信を1時間以上待っていたかもしれない用事はtonariでは数分・数秒で解決できます。
必須アイテム「シェアモニター」
私達のシェアモニターの使い方ですが、打ち合わせ時にリアルタイムで議事録を共有しお互いの認識を一致させたり、デザインソフトの画面を共有し編集しながら話し合いを進めたりしています。
あえてtonariのメインスクリーンではなく別のモニターを用意したのは、同じパソコンを覗きながら考えをまとめたり構想を練ったりする感覚に似せたかったためです。
メインスクリーンで相手のリアクションを確認しながら会話ができるので、感動している、困惑している、飽きているなど、すぐに察知することができます。
対面と変わらない打ち合わせ
全社員での朝礼やプロジェクトごとのミーティング、一対一の個別面談からブレストまで・・・どんな打ち合わせもtonariでやってます。被せあって冗談を言っても、白熱したディベートになっても、タイムラグがないので対面同様スムースにできます。
内部のミーティング以外でも、以下のような形でtonariを活用しています:
- 外部の方とのミーティングや体験デモ:代々木オフィスに来社したお客様を、葉山側からズッカ、タージ、アリスンがお出迎えします。ドアの鍵は遠隔で私達がオープン、代々木側にチームがいなくても問題ありません。コロナ禍においても、安全安心な環境で打ち合わせができます。
- 投資家へのピッチ:tonariを使ってエンジェルやシードラウンドの資金調達をしました。
- 採用:新しくチームに加わった和田とはtonariをつかってリモート面接しました!tonariだと相手の人柄や雰囲気もきっちり伝わるので、対面で初めて会った時も初対面だという感覚が全くありませんでした。
tonariでの会議と、既存のウェブ会議の最大の違いは「リアル感」です。「退出ボタン」ももちろんありません。部屋に入った瞬間から出るまで、対面のミーティングと同様、雑談を楽しむことができます。例えば「お子さん元気ですか?」など、少し砕けた会話ができお互いの事を自然と知る機会が生まれます。
遊びにも子守りにも大活躍
私たちチームは仕事も遊びも全部、楽しみながら全力でやります。 誕生日を祝ったり、手作りのお菓子をふるまったり(最近のヒット作はブライアンのマカロン😋)音楽を聴いたり、もちろんゲームもします。
遊びといえば、息子のソウマが学校帰りに葉山オフィスに立ち寄ると必ず話し相手や遊び相手がいます。
例えばこの日、「何見てるの?」と聞いたアダムに、ソウマは一緒にポケモンが見れる様にと、テーブルとイスを準備しiPadの画面をtonariに近づけました。
ここではソウマが「泥沼にハマって抜けられないよ〜、助けて〜!」と葉山のクッションに埋もれて遊んでいたので、代々木側からジェイクが抜け出し方を教えてあげました。
近い将来、彼が宿題に困って助けを求めた時、代々木からでも葉山からでもしっかりサポートしてあげることができるでしょう(ママもほっと安心)!
就業後、東京でジェイクとブライアンが大好きなゲーム「スマブラ」を遊び始めるとソウマはすかさず、自分の好きなキャラクター(メタナイトとポケモントレーナー)の応援をしにいきます。
ゲームが白熱して、叫び声や禁止用語が多くなると、そっとドアを閉めるような感覚でクワイエットモードに切り替えて音を遮断します。🙉🙈
tonariを活用したリモートエクササイズもたまに行います。朝礼後にHIIT(高強度インターバルトレーニング)をみんなでしていた時期もありました。
また、友人のジェイに葉山側からヨガのレッスンをお願いしたこともあります。細かい体の動き、息遣いも鮮明に聞こえて、まるで同じスタジオにいるような感覚でした。そして、レッスン後はみんなで朝食のスムージーを作って楽しい朝を迎えることができたことが印象的でした。
遊びにはチームの家族や友人も加わります。週末は代々木と葉山にみんなで集まり、tonari越しで趣味のプロジェクトに取り組んだり、子供たちと遊んだりします。こんな時に、tonariがどれだけバリアフリーでいろんな人の会話をサポートできるかが見えます。例えば、ここでは3歳のケイちゃんと1歳のコウちゃんが恥ずかしそうにtonari越しで挨拶しています。👶
その他の面白い活用方法
郵便物の受取:毎日お昼頃に配達物が届きますが、葉山から代々木の配達物を受け取る度、なかなかレア体験だなとニヤけてしまいます。代々木側の配達員さんは、ちょっと驚きながらも葉山側からの指示通りにテーブルに配達物を置いてくださいます。毎回とってもスムーズです!
注意喚起:お互い、異変に気づいたらすぐ知らせることができます。ある時、代々木側から葉山の洗濯物がまだ干されていないことに気づき、葉山にいた夫の慶吾に「ソコにあるから干してね!」と注意したところ、見ていたズッカが「同じ部屋にいるみたいだね」と笑いながら驚いていました。
リモート教育:代々木で電動ドリルを探していたズッカに、葉山にいたタージが保管場所を教え、替えのバッテリーの場所を教え、ビットという部品の取付け方まで教えてあげることができました。見事なリモート教育だと思いませんか?
スピーカーフォンで2拠点一緒に電話対応:たまたま、葉山側から携帯電話をスピーカーフォンにして顧客と話していたところ、代々木にいる和田が難なく参加することができました。音量などの部分で少し工夫が必要でしたが、2拠点からスピーカーフォンで一緒に顧客への通話ができたのには驚きました。
tonariのこれから
会社とチームが成長するにつれ、もっとスペースが必要になっていきます。通常、スタートアップにとってオフィスの拡大はコストがかかり苦労することが多いと聞きますが、どこに建てても良く、離れたオフィス間を自由につなげることができると思うと、その挑戦と可能性に夢が膨らみます。
さらに今年の夏、tonariをより多くの人が体験できるスペースをオープンします!カフェも併設されており、地域の方や団体がイベントやポップアップストア、ワークショップ等を開催できる場となる予定です。このスペースを活用する中で、ユーザーが新たなtonariの使い道を見つけてくださることを期待しています。詳細は近いうちにご案内します!
また近い将来、量産体制を整えるにあたり「annex」が手狭になるため、試作、製造、保管や在庫管理ができるような工場の建設を行います。新工場の仮名は「factori」、美しい自然に囲まれた田舎町に立ち上げたいと考えています。
最後に、私たちは多国籍のチームでもあるので、海外進出も視野にしっかり置いています。実は、現在入社準備を勧めているエンジニアは、プラハに在住しています。しばらく来日する予定ですが、その後は、ヨーロッパでの拠点拡大の足掛かりとなっていくことを期待しています。このように今後の海外人材の採用や海外顧客開拓が私たちのさらなる海外への飛躍の原動力になると考えます。
私たちの今までの成長と振り返りが他のスタートアップや企業にとって、新しい働き方や成長に対する考え方のヒントになれば嬉しいです。その結果、従業員のライフスタイルの選択技が増え、通勤時間が短かくなり、オフィスの建て直しなどすることなく柔軟に会社を拡大・海外展開できるようになればと願っています。
tonariを使って新しい繋がりを可能にするワークプレイスにご興味がある方は、ここからお問い合わせください。
最後まで読んでいただきありがとうございます!tonariとチームについては、ブログやウェブサイトで詳しくご紹介しています。また、月刊ニュースレターで新しい展開をご紹介しています。
まだまだ、採用活動を行っています!Rustでのコーディング、リアルタイムのビデオやオーディオ処理、あるいは組み込み・ハードウェアの設計や製造プロセスのスケーリングと聞いてワクワクするエンジニアの方は、ぜひご応募ください。当社のチーム紹介をご覧いただき、お気軽にご連絡ください。
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