この数年、私たちは多くのチームで、同じような光景を目にしてきました。離れた場所を"ひとつの空間"に変える、等身大・常時接続の空間拡張ポータル「tonari」を気に入っていただき、最初の2、3拠点がつながると、次はもっと広げたくなる。別の地方拠点。製造現場。海外の支社。ところが、そこで現実の壁が立ちはだかるのです。設置したい部屋に空いた壁がない。遠隔地の作業場や工場では、ネットワークが不安定で心もとない。あるいは次の設置先が、大がかりな工事にかけられる予算や時間を持たない、小規模なオフィスやスタジオ、チームである。一緒にいたいという気持ちが足りないのではなく、場所やネットワーク、コストが障壁になっていました。
そこで今日発表するのが、これらの障壁を取り除くためにゼロから設計し直した次世代ポータル「tonari 3」です。設置はより簡単に、ほぼすべてのネットワークで利用可能に、そして価格はtonari史上、最も手が届きやすくなりました。
なぜ、新しいtonariをつくったのか
2018年の創業以来、tonariが挑戦してきたのは「距離の呪い」を解くことです。人間にとって人とのつながりは欠かせないものである一方、大切な仲間と離れて暮らし、働くことが当たり前になりました。tonariの導入はまもなく100拠点に達し、国内13都道府県、世界8か国に広がっています。福岡・名古屋・大阪をつなぐ営業チーム、ハノイと埼玉のデザイナー、東京とハーバード大学の研究者たちが、tonariを通じて日々つながっています。
そして導入が広がるにつれ、お客様との会話も変わってきました。以前は「tonariで、離れてしまったチームの働き方が本当に変わるのか」という問いが中心でしたが、最近では「どうすればもっと早く、あらゆる拠点に広げられるか」という話が増えています。一度tonariで「一緒にいる」体験をすると、組織は2拠点の接続ではなく、ネットワークとして考えるようになるのです。
距離の問題は、地図で見えるよりもずっと大きなものです。自動車メーカーとそのサプライヤー、化学、ロボティクス、繊維、半導体など、日本のものづくりや設計の多くは、大都市の外で行われています。新幹線があれば東京から名古屋や大阪への移動は簡単ですが、少し小さな都市の拠点となると、往復で丸一日かかることも珍しくありません。北海道や九州へは多くの場合飛行機が必要で、雪国では冬になると、近い拠点への移動さえ時間のかかる危険な道のりになります。そしてアジア全体に目を向けると、同じ問題がより大きなスケールで繰り返されます。国と国をつなぐ鉄道や高速道路はなく、日常的な協働は飛行機に頼らざるを得ません。
こうしてどのチームも、2つの不完全な選択肢のあいだで揺れることになります。便利だけれど深いやりとりには向かないビデオ会議か、確かな時間を共有できるけれど遅くて費用のかさむ出張か。私たちは、ポータルこそが第3の選択肢だと信じています。移動することなく、実際にそこにいる感覚を共有する、という選択肢です。ただしそれは、実際に仕事が行われている場所にtonariを設置できてこそ。そして、これを最も必要としている小さな会社や地方の拠点、成長中のスタートアップほど、理想的なスペースや高速なインターネット、大きな予算を持ち合わせていないことが多いのです。
だからこそ、第3世代のtonariには、シンプルな目標を掲げました。「どんな空間でも、どんなネットワークでも、どんなチームでも」使えることです。
どんな空間でも
tonari 3は、壁固定、壁寄せ、そして部屋の中央での自立設置に対応しています。大きく変わったのは、設置面積です。新しいOLEDダイヤルと刷新されたインターフェイスにより、tonari 3は単体で完結して操作できるようになりました。シェアモニターはオプションとなり、お手持ちのディスプレイを有線・無線で接続してご利用いただけます。これにより、ポータル本体は幅1760mm、高さ2350mm、奥行き625mmまでスリムになりました。
自立型の設置も、よりシンプルで手頃になりました。従来の大きな「mono」構造の代わりに、tonari 3では本体の底面と背面に取り付ける小型の重り付き「スタンド」を採用。梱包しやすく、輸送や設置も簡単です。セットアップは数時間で完了し、移設やメンテナンスも同じように手軽に行えます。これにより、tonariは仕事が生まれるあらゆる場所へ届けられるようになりました。作業場、工場、ラボ、教室、クリニック、店舗、そして家庭にまで。
どんなネットワークでも
これまでのtonariは、ネットワーク環境に多くを求めてきました。高速で安定した有線インターネット回線が、事実上の必須要件だったのです。tonari 3では、WiFi、5G、Starlinkをはじめとする多様なネットワークで安定して動作するよう大幅な改良を行い、同時に使用帯域も従来比で最大80%削減しました。これにより、1つのネットワークでより多くのポータルを接続できるだけでなく、回線への負担も抑えられます。
無線接続には、混雑やパケットロスが起きやすく、ジッターや遅延が大きくなりがちというトレードオフがあります。それでも、仮設のサイトや地方の作業場、光回線の開通を待つオフィスなど、有線接続が使えない場面でも、tonariは手元にある回線を最大限に活かせるようになりました。そして、品質はそのままです。良好な有線またはWiFi環境であれば、3K 60fpsの映像、クリアなマルチチャンネル音声、そして100ミリ秒以下のglass-to-glass超低遅延を実現し、会話は完全に自然に感じられます。
どんなチームでも
tonari 3は、tonari史上、最も導入しやすい価格を実現しました。設置費用を含む初期価格は、前世代と比べて40%低くなっています。これにより、中小企業や学校、スタートアップ、そして家庭にも手が届きやすくなり、大企業にとっても多拠点への展開がより容易になりました。ここに至るまでには、地道な作業の積み重ねがありました。ハードウェアの簡素化、自社工場での生産方法の改善、そしてすべての部品を修理・再利用しやすく設計すること。それは、私たちが学び続けている教訓の表れでもあります。テクノロジーを魔法のように感じさせる方法はシンプルにすることであり、より多くの人に届ける方法もまた、同じなのです。
ポータルから、自在に変化する無限の空間へ
tonari 3は、tonari史上、最も導入しやすい価格を実現しました。設置費用を含む初期価格は、前世代と比べて40%低くなっています。これにより、中小企業や学校、スタートアップ、そして家庭にも手が届きやすくなっただけでなく、大企業にとっても多拠点への展開がより容易になりました。ここに至るまでには、地道な作業の積み重ねがありました。ハードウェアの簡素化、自社工場での生産方法の改善、そしてすべての部品を修理・再利用しやすく設計すること。それは、私たちが学び続けている教訓の表れでもあります。テクノロジーを魔法のように感じさせる方法はシンプルにすることであり、より多くの人に届ける方法もまた、同じなのです。
これらの進化を「ロケーション ホッピング」と組み合わせると、より大きな可能性が見えてきます。tonariはもはや2つの部屋をつなぐだけのものではなく、場所のネットワークになるのです。ダイヤルを回すだけで、瞬間移動するようにサンフランシスコのオフィスへ。もう一度回せば、ボストンやベルリンのチームの隣へ。私たちはこれを「自在に変化する無限の空間」と呼んでいます。ポータルのある部屋が、ネットワーク内のあらゆる部屋への入り口になる。そして空間そのものも、その時々で姿を変えられます。静かな一角が、午前中はプロジェクトの作戦室に、午後は教室に変わり、そのたびに違う場所とつながっていくのです。
すでにこれを実践しているお客様もいます。ある組織は、日本、シンガポール、マレーシア、フィリピンの拠点を1つの常時接続キャンパスとしてつなぎ、拠点間の状況把握は8倍に、tonariの常時接続が生む自発的な会話は週200回以上にのぼります。また、あるハードウェアスタートアップは、6つ以上の施設のすべての部屋とチームを接続。機械設計チームがデザインチームと、続いてソフトウェア、製造、電気設計のチームと、必要や疑問が生まれるたびにつながる相手を切り替えながら働いています。
こうしたチームにとって、tonariは会議のためのツールではありません。同じ空間を分かち合い、人間らしくつながるための存在です。信頼を育み、技術を伝え、遠く離れた同僚を「仲間」に変えていく。そんな無数の何気ないやりとりを、tonariのポータルは毎日支えています。
tonari 3を、ぜひ体験してください
tonariのポータルはすでに、鉄道や通信、製造業、コンサルティング、大学、介護施設などで活躍しています。tonari 3で私たちが出会いたいのは、残りの拠点にもtonariを広げたいと考えてくださっているお客様、そしてこれまで届かなかったチームです。片道1日かかる工場と設計者をつなぎたいメーカー。複数の都市を行き来するスタートアップ。国境を越えて人材を育てる企業。学校、スタジオ、クリニック。そして、組織の広がりに「一体感」が追いついていないと感じている、すべての方々。心当たりのある方は、ぜひお声がけください。
tonariを理解するいちばんの方法は、やはり実際に体験していただくことです。新モデルの詳細はウェブサイトでご覧いただけます。ショールームでのデモをご希望の際は、こちらからお気軽にお問い合わせください。

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