遠くのあの人と、いつでも対面で時間が過ごすせたら、どんなことがしたいですか。
田舎のおじいちゃんと将棋をしたり、一人暮らしのお母さんにパソコンの使い方を教えてあげたり、イタリアの有名なシェフから本格的なレシピを教わったり、事業として海外向けに生け花のスクールが始められるかもしれません。
もし、離島の学校にtonariが設置できたら、子どもたちにどんな機会を作ってあげられるでしょうか。足の不自由な方は行ってみたい所、会いたい人ともっと気軽に繋がれるのでしょうか。
tonari labは、コミュニティ、家族、教育、障害者福祉といった分野で、tonariがどのような形で社会に貢献できるのかを探究するプロジェクトです。日本財団、そして非営利な団体である「もしも」と「Straylight」のコミュニティから支援を受けて、誰でもtonariを使用できる実証実験スペースを開設しました。
tonariやtonariの様な技術が普及した未来、社会でどんな事が新たにできるようになるのか。様々な実験やイベントを通して考え、実践し、学びを共有していきたいと考えております。また、2022年3月までの期間、活動趣旨に賛同・ご協力頂き、一緒に実証実験を行いたいと考えている非営利団体やソーシャルベンチャー、個人の方からのご連絡も随時募集しております。
tonari labは、葉山にあるカフェ兼イベントスペースの「もしも」と、東京にある非営利のメーカースペース「straylight」を一つの空間として繋いだ場所です。このロケーションを選んだのは私たちのオフィスから近いことと、それぞれのコミュニティ・メンバーの多くが好奇心旺盛で自然とtonariを仕事以外の枠組みでも積極的に使ってくれるからです。この1ヶ月間でも、カジュアルなものではありますが、既にゲーム大会、お茶会、週一の読書クラブ、さらにはメキシカン料理クラスまで様々な事が行われてきました🧑🍳🌮
このような一見楽しそうなテストを繰り返しながら、便利な機能を足したり、家具の配置を変えたり、好ましい人数やオペレーション、色んなシチュエーションでのtonariのベスト・プラクティスを模索してきました。準備ができた今、これからの数ヶ月間は一般社団法人tonariのミッションである「仕事も、教育も、環境やコミュニティも妥協しなくて良い、距離に縛られない世界」を実現するのに直接役立つ実証実験に焦点を当てていきます。
実証実験のテーマ
tonari labでは「コミュニティ」「家族」「教育」「障害者福祉」の分野のイベントやワークショップ、実証実験を行っていきます。
コミュニティ
共通の関心がある人や似た様な課題を抱える地域などを繋げ、お互いの活動を支え合い、一緒に目標を達成するためにtonariはどの様な貢献ができるのか?
tonariは今まではワークプレイスという分野で、離れたオフィス間で生じる社内のコミュニケーションストレスの緩和に役立ったり、新たな人間関係を築くことにも役立っていることがわかっていました。コミュニティの分野では、「地方に住んでいるから」「都心に住んでいるから」というような場所にとらわれず、コミュニティを拡張して人材交流の多様性を生む環境づくりの実証実験を行いたいと考えています。例としては以下のようなものが当てはまります。
- 気軽な交流会:本の著者が来る読書会、地ビール生産者とビールを楽しむ会、本場の先生のヨガクラス
- 情報交換ができるワークショップ:異文化交流、都心にしかないけど需要があるワークショップ等
家族
単身赴任や留学、移住などで離れ離れに暮らす家族とどう一緒に過ごしたいですか。tonariを使ってやってみたいことはなんですか。
多くの家族は、各世代ごとに仕事や教育、結婚など様々な理由で離れ離れに暮らしています。頻繁に会いたくても、長距離の移動は時間も費用もかかりますし、さらにCO2排出という観点からも環境への負荷が大きいです。私たちは、tonariが家族の心の距離を縮め、自然な会話・生活を共にできる様な仕組みを作りたいと考えています。実証実験には以下のようなものを検討しています。
- 生活 - 自然と絆が深められそうな企画:一緒にご飯を作ったり、同じ食事を食べるなど
- 遊び - 広い世代で楽しめそうな企画:ボードゲーム、映画鑑賞、写真共有など
教育
どうやってtonariを使ったら、ユニークな教育機会を子供にも大人にも提供できるでしょうか。
オンライン学習は、子供から大人まで様々なコンテンツを提供していますが、教室での仲間意識、講師や仲間との個人的な交流も、学校やクラスの大切な一部です。離島など遠方な地域の学習機会を増やしたり、場所やグループを超えたより多様な文化交流の機会を生み出すことを、私たちはtonariに期待しています。実証実験には以下のようなものを検討しています。
- コーディング、ロボット工学、デザインなどの技術的なワークショップ
- ネイティブによる語学指導
- 生花、料理、ヨガなど視覚的に教えたり確認したりできる体験学習
障害者福祉
tonariをどう活用したら社会福祉分野で役立てるでしょうか。どの様にしたら移動することが困難な方により多くの機会を提供することができるのでしょうか。
場所、年齢、身体的な障害など様々な理由により、同じ機会が与えられていない人が多くいます。誰もが使えるサービスであること、ユニバーサルデザイン、モビリティ、アクセシビリティは製品を開発そしてデザインする上で主軸にしてきました。特に今回は身体的な障害がある方に、より多くの機会を提供できるようにしたいと考えています。現在、以下のような実験に協力してくださる団体を探しています。
- 高齢者や運動機能障害のある方との実証実験
- 聴覚障害者の方との手話や視覚的なコミュニケーションを伴う実証実験
学んだことは共有していきます
tonari labで行う実証実験は、明確なコンセプトと仮説に基づいて計画され、学んだことをブログやニュースレターで発表して行く予定です。そのため実験の様子を写真や映像で記録したり、参加者には事前事後アンケートやインタビューをお願いすることもあります。また、メディアと協力して、その実証実験に合ったオーディエンスに向けて情報発信を行っていく予定です。私たちは各実験の学びを共有することで、より多くの人がtonariやtonariの様な技術をどのように応用できるかを探求し、より平等な社会の実現や、次世代製品の開発に影響を与えていくことを期待しています。
運営について
tonari labは、私たちの非営利団体である「一般社団法人tonari」が主導しています。tonariはソーシャルベンチャーとして、非営利の研究所である一般社団法人と、営利のスタートアップの両方で成り立っています。詳細は「創業者からのご挨拶」というブログ記事に詳しく書かれています。
「もしも」と「Straylight」のコミュニティからの継続的なボランティアにより、tonari labは2022年3月まで運営されます。また、日本財団の助成金によって2021年11月までの実証実験費、材料費、設備費の一部が賄われています。
実験を企画しよう!
tonari labは、非営利団体やソーシャルベンチャー、個人の方を対象に、実証実験を行いたいと考えている方を募集しています。本日より、どなたでもオンラインフォームより応募できます。テーマごとに実証実験を選定し、応募された中から実現可能性やテーマとの整合性を照らし合わせた上で、応募者と直接連絡を取り合いアイデアをまとめ、サポートします。
👩🏻🔬実証実験やイベントを企画する📝
詳しくはtonari labに関するよくあるご質問[FAQ]よりご確認下さい。
実験に参加しよう!
実証実験に参加したい方も募集しています。ご希望の方はイベントや実証実験の情報をお知らせしますので、事前登録フォームにご入力ください。特に、逗子・鎌倉エリア、もしくは渋谷区・東京都心を活動拠点にされている方には是非tonariを体験していただき、今後地域でtonariをどう活用していきたいかを一緒に考えたいと思っています。
👪参加者の事前登録をする👨🏽🦽
ご注意tonari labはイベントや実証実験の際にのみにオープンし、普段は一般開放しておりません。その為、参加者はもちろん見学の場合も必ず事前登録をお願いしておりますのでご了承ください。
Thank you
このプロジェクトは日本財団の多大なご支援により実現しました。使命に共感し、設備や工事、実証実験やメディア活動のための資金を提供してくださり本当にありがとうございます!
tonariの導入を許可し、サポートしてくださった「もしも」と「Straylight」のコミュニティにも感謝しております。また、ボランティアでtonari labの建設を手伝ってくれた多くの人達、そして既にtonari labで実証実験を行いたいと申し出てくださった団体の皆様にも感謝を申し上げます。
tonariに興味がある方は、ぜひ月間ニュースレターへご登録ください。ホームページはこちらから。また、ご質問やアイデア、応援のお言葉などございましたら、hey@tonari.no までご連絡ください 👋
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